山陽・九州新幹線直通車両の基本仕様発表

2008年02月27日20:56  ニュース

―N700系をベースに、ひかりレールスターや800系の良い所も

 JR西日本とJR九州は27日、2011年春に運転を開始する山陽・九州新幹線直通用車両の基本仕様を発表した。

デザインは「日本的おもてなし」がコンセプト。外装はN700系ベースの車体に青みがかった白地に濃紺と金色のラインを配し、沿線となる佐賀県の名産品「陶磁器」をイメージした。

 JR西日本が19編成、JR九州が10編成の車両を投入する予定で、JR西日本は今秋にも試作車を完成させ、山陽新幹線で各種試験を実施する。


車内設備

 N700系をベースにした8両編成で、1-3号車が2&3シートの普通車自由席、4・5・7・8号車と6号車鹿児島中央よりの半分が2&2シートの普通車指定席、6号車の新大阪寄り半分が2&2シートのグリーン席となっている。ひかりレールスターと異なり個室は無い。

全席禁煙で、3号車と7号車の鹿児島よりに禁煙ルームを設置する。N700系と同じく、デッキ部には防犯用カメラを設置し、モバイル用コンセントをグリーン車の全席と普通車の窓側席と最前部席・最後部席に設置する。なお、インテリアの詳細については決まり次第発表するとのこと。

← 鹿児島中央                        新大阪 →

1号車2号車3号車4号車5号車6号車7号車8号車
普通車自由席普通車指定席グリーン席普通車指定席
60席100席80席80席72席36席24席38席56席
2&3シート2&2シート
普通車自由席:240席 普通車指定席:282席 グリーン席:24席 合計:546席

→ グリーン席は指定席と同じ2&2シート。普通車と差をつけるため、どれほど豪華な設備になるのでしょうか。DXグリーンを手がけた九州だけに楽しみです


主要諸元

 N700系とほぼ同じだが、九州新幹線にある急勾配(35‰)の対策として800系と同じく全電動車にしているため、編成出力は700系7000番台(レールスター)の47%増になっている。また、山陽・九州新幹線は東海道と違って急カーブが少ないために車体傾斜装置は付いていない。

諸元N700系
のぞみ
新型
直通用車両
700系
レールスター
800系
つばめ
編成長16両8両8両6両
電動車比率14M2T8M6M2T6M
1ユニット4両4両4両3両
定員1323名546名571名392名
最高速度300km/h300km/h285km/h260km/h
起動加速度2.6km/h/s2.6km/h/s2.0km/h/s2.5km/h/s
編成出力17,080kW9,760kW6,600kW6,600kW
先頭長10.7m10.7m9.2m9.5m
車両長先頭車 27,350mm 中間車 25,000mm
車体幅3,360mm3,380mm
屋根高先頭車前位 3,500mm
それ以外 3,600mm
3,650mm
セミアク*1全車全車4両全車
車体傾斜あり最大1度なしなしなし
*1乗り心地を向上するためのセミアクティブ制振装置

 山陽・九州新幹線直通用車両のデザインなどについて (2/27 JR西日本)
 山陽・九州新幹線直通用車両のデザイン等について (2/27 JR九州)

 大阪-九州結ぶ白い車体に金色のライン JR西が新型新幹線 (2/27 イザ)
 新大阪―鹿児島中央直通の新幹線は、こんなデザイン (2/27 朝日新聞)

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